これまでの日本建物は「スクラップ&ビルド」であると言われてきました。
日本は先進諸国の中で新築工事の比率が高く、建設市場に占める維持補修工事の比率は15%といわれていますが、近年のヨーロッパ諸国やアメリカは30%、イギリスでは50%に達しています。
石造建築の伝統を持つ欧米では、内外装をたびたび替え建物を長く使いつづける方法が一般的になっています。
日本でも高度成長時代に完成した建物が設備更新時期を迎え、欧米のようにストックを有効に利用する「ビルド&ストック」への構造転換が始まっています。
弊社では90年にわたり、社会基盤の整備や快適な生活空間の創造に精力を傾けてまいりました。
しかし、私たちは新たな建物を造るだけでなく、これまで建設されてきた建物に長期的な価値を与え、いつまでも活かして使っていただく事こそ最大の役割であり責務であると考えています。
「建物Dock」は、私たちが人間ドックで検査を受けることと同様に、建物も検査を受けることが必要であると考え、専門家(建築士・施工管理技士)による目視やヒアリングによる簡易的な診断から、建物の現状と今後の最適な維持方法を知ることができます。
詳細な建物診断とはいきませんが、建物Dockの診断をお受けいただくことをお勧めいたします。