豊橋駅前に出現する珍百景、 <br>真っ白な空間が象徴的な「01スタジオ」

豊橋駅前に出現する珍百景、
真っ白な空間が象徴的な「01スタジオ」

豊橋駅前大通りを東へ約150m、突如異様な空間が目に飛び込む。真っ白な玉砂利が敷かれ、真っ白な壁に囲まれた謎の空間。入口にはQRコードが提示され、それをスマホで読み取り空間に向けると、何かが出現する。

白い空間の向こう側、赤錆に覆われた巨大な鉄扉を持つ日本家屋が建つ。オノコムグループがプロデュースする多目的空間「01(ゼロワン)スタジオ」である。

「01スタジオ」の運営を担当するのは、住宅を手掛けるグループ会社レオックのアーキテクト荒川雅彦(入社5年目)だ。「やりたいことを直接社長に伝える『なければつくる提案』を利用して、グループのショールームが必要ではないかと提案したら即採用され、言い出しっぺである僕が、企画から計画・運用まですべて任されました」と、荒川は「01スタジオ」創設の経緯を話す。


商業施設や公共施設、住宅などを手掛け、DXを推進するオノコムグループのショールームといえば、意匠の凝った先進的な建物を思い浮かべがちだが、荒川はあえて築40年超の木造家屋を改装するプランを提案した

「建築って外見で判断されがちじゃないですか。でも、僕は、中の方が絶対おもしろいと思うんです。外見は普通の木造家屋なのに、中は、最新のデジタル機器が揃っていて、何でもやりたいことができる、そういう空間を目指しました。それって豊橋の中堅ゼネコンなのに、中身はバリバリのDX企業というグループのイメージとシンクロすると思うんですよね」と荒川は話す。

「01スタジオ」は、VDCのエクスペリエンスセンターであり、先進テクノロジーの実証実験場であり、テレワークやリモート会議ができるワーキングスペースであり、社員のコミュニケーション空間でもある。要するに、使い道は決まっていない

杉浦CDOは「01スタジオ」の価値を以下のように話す。「誰かに言われたからではなく、自分のやりたいことをやる、新しい何かは、そこから生まれると思うのです。『01スタジオ』がオノコムグループという枠さえ超えて、新しい何かを創造する場になってほしい。この空間で、若い社員が何をはじめるのか、私たちも楽しみです」(杉浦CDO)

使い道不明の隠れ家「01スタジオ」は、飽くなきチャレンジを続けるオノコムのDNAを育む実験場なのか、それとも単なる隠れ家なのか、その答えはそこに立つ人によって変化する。

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