<前編>失われかけた未来を手に入れた建築オタクは、運命の出会いで覚醒する。
「建築を好きでい続けられる会社は少ないと思います。私は飽きっぽいから似たような設計ばかりやらされたら、きっと嫌になっちゃいます。その点、オノコムは常に新しいことに挑戦し続けられる、やりたいことができる、そこが魅力です」と、海外事業室 那須貴寛は話す。
2017年、フィリピンで雑居ビルを借り、現地社員を3人採用し、日本で設計した図面をフィリピンで3Dモデリングできる環境を整えた。
1度日本に帰国した後、2019年に家族ともどもフィリピンに移り、ゼネラルマネージャーに就任したロランドのもとで日本の設計部門やVDC(VIRTUAL DESIGN & CONSTRUCTION)チームと連携し、エンジニアを育成、設計施工までできる拠点を作り上げた。2022年に帰国してからは、フィリピンのバックオフィスをマネジメントしながら、依頼があれば図面を作成し、VDCチームとしても動き、デジタル化を牽引、七面六臂の活躍をみせる。
「オノコムは、個々の裁量が大きいところがいいですね。数万円のガジェットやソフトなら社長の了解さえ取れば、すぐ購入して試せます。複数のソフトを同時比較できるから、常に一番使いやすいものを利用できるのはありがたいです。普通の会社は1種類しかソフトがないから、使いにくくても無理して使わなければいけないし、新しいソフトが便利だとわかっていても簡単に乗り換えられません。テクノロジーの進化はめちゃめちゃ速いので、最新かつ最適なツールを使うだけで生産性や精度で他社に差をつけられます。その強みはクライアントからも評価されていて、いろいろ相談を受けることがあります。例えば、世界規模のアパレル会社のDX部門やBIM担当者からコンサルを紹介されたり、今度はその人がイギリスのベンチャーを紹介してくれ『新しいソフトを使って評価してほしい』と頼まれたり、世界トップのGPUメーカーとのプロジェクトがはじまったり、そういう刺激が日常茶飯事です」
建築オタクでギーク※な那須にとってオノコムは最高の職場だ。さらに2023年10月には念願だったAPECアーキテクトの称号を手に入れ、活躍の舞台をさらに広げた。
※ギーク:新しい技術に関する深い知識を有し、それらを使いこなすことに生きがいを見出す人々
「APECアーキテクトの肩書きを得たことで、これからはアメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポール、中国、台湾など太平洋沿岸国の仕事がやりやすくなります。オノコムは国境を超えて建築プロジェクトを推進できるVDCを備えている上に、フィリピンにはスキルの高いバックオフィスがあり、今回APECアーキテクトの称号が加わったことで、本気で世界と戦える環境が整いました」
那須が建築好きでいられる原動力は社員を信頼し、どんなチャレンジにもNOといわず、背中を押してくれるオノコムのカルチャーにある。
「なければつくる」は、建築だけではなく、社員の生き方にも反映されている。
プロフィール
那須 貴寛
2011年入社。海外事業室 テクニカルマネージャー
「ONOCOM-ZINE」とは?
オノコムのIT活用を推進するiTeamsが自社を独自に取材し、事実に基きつつも適度に脚色を加えながらユルくお届けする情報発信メディアです。