若き現場監督は、職人から学び、<br>先輩に支えられ、自ら考え、道を拓く。
井畑賢治 インタビュー<前編>

若き現場監督は、職人から学び、
先輩に支えられ、自ら考え、道を拓く。

年上の人と接するのが苦手だったので、あまり人と話さなくてもよさそうな設計をやりたいと思っていました。でも、オノコム入社から8年経った今は現場監督が性に合っていると感じています」と井畑賢治は自身の変化を話す。

中学生の頃、高校で専門的な知識を身につけて卒業後すぐ働きたいと考えた。高校で身につけられる専門知識は何か考えたとき、建築系の大学に行っていた従兄弟を思い出し、自分も工業高校の建築課へ進学した。

設計に携われる建築会社の就職先を探していたとき、進路指導の先生からオノコムを紹介された。「豊橋で1番大きなゼネコンで、最初は現場の仕事だけど、5年後には設計の仕事をさせてくれるらしいぞ」と聞き、オノコムへの入社を決めた。

「当時オノコムは、高卒の採用を始めたばかりでした。大卒じゃなければ入れなかった会社に入社できるチャンスだと思いました。入社後は、社員同士の距離が近くて風通しがよく、すごく働きやすい職場だなと思いました」

入社1年目から3年目まで当時あった名古屋支店の寮で過ごした。寮で先輩たちと同じ時間を過ごし、飲み会や交流を重ねることで、年齢関係なく社員と仲良くなり、会社はどんどん居心地の良い場になっていった


[写真:上・左下]井畑賢治 [右下]同じ現場を担当する片瀬と坂口と打ち合わせ。

「現場では自分が一番年下なので、最初は気後れしましたけど、若いからといって態度を変えるような方はいませんでした。現場監督として指示を出す立場ですが、実際には職人さんたちの方が現場を収める知識や、安全に作業する方法をよくご存知ですから、こちらが教えていただく姿勢でお話を伺いつつ、譲れないポイントはしっかりお伝えして現場をまとめるというのが僕なりのやり方です。人とコミュニケーションを取りながら仕事をする楽しさがわかってきたこともあり、最近は現場監督を続けたいという気持ちが強くなってきました」

井畑がやりがいを感じるのは、お客さまにお引き渡しをする直前、図面上にあった建物が実物として目の前に現れたときだ。

「設計図から建物を建てるための施工図を起こしたり、建てる工程を考えたり、自分主導でやることが多いので、建物が完成したときは、何とも言えない充実感がありますね」

見知らぬ人と接するのが苦手だった井畑は、多くの職人と触れ合い、先輩たちに支えられる中で、自らの殻を破り捨て、自分が考える理想の現場監督像に向い着々歩み続ける。

<後編>ワクワクする刺激に満ちた仕事場で、自分をアップデートし続ける。

井畑賢治

プロフィール

井畑賢治

2016年入社。工事本部

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